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はい、表題の通りです。
AK100改の頃からかれこれ6年以上ずっとずっとお世話になってきたニチコン(現AVXタンタルアジア)のF95のラインナップですが、流石に変更せざるを得ないなぁという状況です。
理由としては、云うまでもなく昨今のショートモード故障率の高さですね。
もちろんタンタルコンデンサである以上は、一定の不良率が出るのは仕方がない事です。
大体出るのは初期不良としてなので、それ自体は全く珍しい事ではないですしそういうものと割り切ってはいたのですが、余りにも発生率が高いと業務に於いても大幅な支障となっており、諸々の手間・時間を食ってきておりどんどん納期も伸び伸びになってきており笑えない状況でお客さんにも割を食わせてしまっている状態です。
最近仕入れたロットで頻発し、昔に仕入れたロットでは全然発生しておらず問題の認識をするのが遅れた面は否めませんが、AK70改乙ではモロに影響を受けています。
単純にショートモードなだけでなく、電流漏れやESRの上昇等(交流成分に対しても抵抗としてふるまい、交流でも電位差が大きく出る)、違ったアプリケーションでの実装でもそれらが発生していることから少なくともカップリング用途での運用は見合わせざるを得ないです。
運用状況としては+1.2Vのバイアスでの1.6Vp-p(0.6Vrms)や+2.5Vバイアスでの1Vp-p(0.35Vrms)など様々ですが、少なくとも過電圧や逆電圧が印加される状況ではないのにこうも発生されると参ってしまいます。
よって出音自体は好きですし断腸の思いではありますが、今後はデカップリング用途のみでの運用・実装となる見込みです。
では代替に何を使うか?なんですが、今諸々の候補を絞ってサンプルを取り寄せている流れでして、故障率の低さや出音基準で考えていますが、選択肢はあまり多くありません。
しかしながら安定性や安全性は蔑ろに出来ませんので、何卒ご理解の程、宜しくお願い致します。