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SE100R

 はい。ようやくです。いやはや難儀しましたよこの子。

何に苦労したか&フィーチャーすべきはどこかと云えば電源電圧なんです…

折角のSabreしかも9038ですから、やっぱり極力スペックは稼いでおきたいじゃないですか。

アナログ段の電源電圧が±3.4Vなんですが、正直ちょっと電圧としては低いし音も眠い…駆動力も万全とは云い切れない…

これがSabreの音か?と言われたらちょっと丸いし、「据置きじゃないしポタだし」ってのを酌んでも、描写・情報量不足なのではないかと云える感じがします。

何故電圧を低くしたのか?という理由は、云わずもがなのランタイム優先かと思いますが、ちょっと長く取り過ぎた印象があります。もっと情報量の暴力を浴びたいと感じてしまうのは私だけなのでしょうか…

電源電圧は無論パワーに直結する要素ですが、それ以外にもダイナミックレンジを大きく取り出す為…つまりS/N比を大きく取る為にも不可欠の要素です。

やっぱり第2〜3世代同様に±5Vは出してあげて欲しいなというところがあります。

更に云えば、折角高出力のOPA1688を出力に用いているんですから、その能力も極力引き出してあげたい所なのが心情です。

あとはローパスフィルタの設計もちゃんとしてあげさえすれば、のっぺりせずに距離の表現やらヴォーカルの浮き立ち方も全然違うんですが、「ちゃんとした値のコンデンサを入れてあげて欲しい(=ちゃんとした特性のLPFにしてあげて欲しい)な」とは第4世代以降よく感じます…部品単価もそんなに高くないのですから。

さて、I/Vに使ってるのがOPA1612で、多分AK70の調達分の残りなのかなという感じもしなくもない…

基本的にI/Vに用いるべきはJFET入力のタイプですが、多分これは実装との兼ね合いなんでしょうね、同じパッケージの他の選択肢として上位を取る場合はOPA2211しかないです。

JFET入力で同サイズとなると、どうしてもスペック上劣るものを選ばざるを得ないと思います。

なので現状としては1612はベストな選択肢と言えるでしょう。

それか無理矢理サイズの大きい(とは云ってもMSOPですが)OPA1642あたりを入れる事になりますが、実装する上で壊すリスクの排除が難しく、見送る判断をしました。

 

ということで、改造内容としては下記の通り

・アナログ電源電圧の上昇(±3.4V→±4.2V)、コレがやっぱり1番音質改善の幅が大きいと思います

・I/V抵抗のハイグレード化(箔は別途相談)

・LPFのハイグレード化&適正化(ちゃんとした減衰特性の3次ベッセルフィルタです; fc=105kHz)

・DAC電源の強化とノイズ排除

・CPUやデジタル電源の強化と物理的な遮蔽強化ならびにコイルの制振

・アナログ出力の適正化

 

手前味噌ではありますが、今回に関してはよくばりセットの様相を呈しており、苦労した分の仕事をしたと胸は張れるでしょう。

Rの名が付いてはいますが、このモデルに関して云えば改みたいに下位を設けずにR以外の選択肢がありませんでした。それほど手が掛かる子でしたので。(単純に改造の「しやすさ」・アクセシビリティーはトップレベルで楽ですが、手数が多いのです)

 

それを含めて、お値段 ¥130,000.- でどうでしょう?

私としては珍しく強気に、お買い得だと思っています…このUIでちゃんとSabreの音で駆動力もあれば、御の字以外の何も無いので(角痛いけど)。

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