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再受注開始しました。(エントリ末尾参照)
AK380改…の前にちょっと番外編として、JuSTAXでお馴染みのKing Sound M-03についてのオハナシ。
そして取り急ぎなのでJuSTAXについての説明は割愛致します。
サクッと改造内容を説明しますと、
1, まずバイアス電圧を上げます
(430V→505〜530V程度; 個体差大)
これにより振動膜の動作の忠実度が上がります(電場が強いですから疎力と引力が強くなりますからね)
つまり解像度↑&高域↑って事になりますし、低域の硬さも改善されます。
2, バイアス端子(つまり左右振動膜に繋がります)の電源供給能力を上げます
前よりも電流を多く出せるので、電流を他チャンネルに奪われるリスクが減ります。
これは互いのチャンネルの影響を受けにくくなる(他チャンネルの反位相が混ざりにくくなる)事になるので、つまりはチャンネルセパレーションや定位の改善となります。
3, アンプ部の物量投入と電源強化
これは他の改造と同様ですね。
4, ノイズ防護の強化
如何せん500V以上の電圧が筐体内に存在しますので、トランスを挟んで直接アンプ部と繋がっていないとしても、そのままですと普通の回路にも強い電場のせいで影響が出てしまいます(実際出てます)。
なので力技ではありますが、バイアス回路直近にシールドを設けて遮蔽し、ノイズ源からの影響を低減しています。
まず以上の様な内容を1セットとして施工しています。
お値段は特に高いパーツを投入するワケでもないならば基本一律で、
¥49,800.-
となります。
また仕様ですが、基本的にはワンオフ同様にお客さんの要望に極力沿う形で組んでいきますが今回はちょっと特別で、須山社長の用いているチューンと同じものを10台となります。
理由は明白で、組んだ個体の中でも最も癖が少なく万人受けしやすいチューンである事です。
非常にヌケが良く明るい音で、解像度も申し分なくSTAXらしさを伸ばすという意味では秀逸であると思っています。
しかし残念な事に、用いているスチロールコンデンサが随分前に生産中止となり非常に入手困難でして、数日前に欧州に追加の発注を掛けたものの10台分しか確保出来なかった現実があります。
往年の音の良いパーツはもうひたすら市場在庫の奪い合いというのが悲しいかな昨今のよくある流れですね。
よって限定商法みたいな流れになるのも意図とは違うのですが、出音の出来が非常に良いだけに世に出さないのもそれはそれで残念な感じがしたので、今回の判断となりました。
黎明期でニッチな案件とは言えポタに於ける革命であると認識しているので、今後も発展の余地が色々ありそうで楽しみですね。
※11/6追記:15台分のスチコンを確保する事が出来ました。
よりまして受注を再開出来る運びとなりましたが、今回の確保分でスチコンの在庫が最後となります。
煽る様な事を書いたとしても初動よりはゆっくり捌ける事になるでしょうが、やはり早めの確保をオススメしたい所ですので、そこをご留意の上でご検討願えればと存じます。