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SP1000とSP2000のS/PDIF同軸出力化

 はい、小ネタです。

SP1000やSP2000でも同軸で出させろと某社の中の人から言われたので、勢いだけでやりました。

例の如くダミープラグを挿して、光で出させるのと同じ状態にしてUSB-Cの一部のピンを間借りする形になります。

もともとxDuoo X10T IIに於いてはUSB-Cの一部がS/PDIFに割り当てられてるんですが、そのせいでUSB3.1がマトモに使えず、USB経由の転送速度が悲惨な事になっているという事もあり、「さて本来のスペックのUSB-Cとどう共存させるか?」が課題でした。

この場合は、USB-Cに定義されているオーディオアダプタアクセサリモードを使用して、USB-Cでイヤホンジャックに変換する類の様なアクセサリを装う事で解決出来ます。

価格はダミープラグを付けてSP1000で¥10,000.-、SP2000で¥16,000.-

この価格差の理由は単純明快…SP1000と違い、SP2000は裏蓋開けるの四苦八苦するんですよアレ…お陰でずっと相棒だった開腹用の吸盤を破壊しましたし、手間と時間の差です。

 

 ケーブルも作れと言われれば出来ますが、USB-Cのプラグの強度と内部部品やピンアサインの都合上、画像にあるプラグとケーブルでないと強度上、継続的な運用が難しいと思います。細くて柔らかく、曲げやすい75Ω同軸線となると…殆ど選択肢は無いと言って良いでしょうね。

多分価格としても¥9,000.-が妥当なラインとなると思われます。

 

| 改造/保守 | 22:00 | - | - | pookmark |
Add-on sub PCB for RSA SR-71/71A/71B overdischarge protection and prevention for DC leakage on output

 For english-based people's convenience, this is independent but very important article for introduction of add-on sub PCB for the earphone/headphone burners.

 

 As I have concerned and warned about this issue again and again during last decade, the Blackbirds from RSA has fatal and dangerous problems. These tragic reconnaissance aircrafts can burn voicecoils in headphones or BA drivers and tantalum capacitors on the network in IEMs instead of JP-7 fuel.

The worst point in this issue is the amps can damage and burn your earphones/headphones but the amps themselves won't be damaged and never get broken. In recent portable rigs, prices of earphones/headphones can overwhelmingly be higher than amps, there will be huge financial loss when this issue occurs.

 

The symptoms will appear when one battery voltage gets low. If both batteries could be running symmetrically, voltage will get continuously stabilized......but never goes like that actually.

Like a chariot in Ben Hur, one or the other battery will run out earlier finally.

Then the fastest manned aircrafts turn to be heatwire controller as below image shows.

 

 

I told and warned Ray about this 10 years ago but he's staying to ignore it and still leaving in their products.

And owners around me are still suffering this and being afraid of this symptom.

Hence I need to have and develop countermeasures for.

 

 

This above is a prototype for add-on sub PCB for shutting down when one battery get terminal discharge voltage.

You can set shutdown voltage by the switches on center and already programmed into MCU on right upper to make optimum discharge curve for alkaline, NiMH, and LiPo 6F22(wall-wart) batteries.

 

 BTW, weird thing in RSA's portable lineups is that they are using 100ohms feedback resistors (finally he stopped that in 71B).

Lower value resistors can make lower thermal noises, but there's needless to amplify above 100kHz in audio amplifier by using too lower value feedback resistors, and in use of JFET input type OPAMPs, we need to be conscious about 1/f noises below 1kHz.

 

(From datasheet of 2SK30ATM)

 

This is reason why 71/71A's bass gets dull and masked.

 

Regarding to 71B, they quitted to use 100ohms as for feedback, but buffers moved to outside from the feedback loop as in following image.

 

(Press to zoom)

 

This makes piling up 634's bias voltage into outputs and we can observe 40mV DC leakage in each channel constantly, too bad. Also OPA1632s on balanced input are not connected to GND via Vcom pins, this also helps to pile DC voltage up to outputs.

 

 There is so much defects on their products (also P-51 and Tomahawk have another safety problems around their LiPo batteries too) and honestly this is somehow troublesome for me but this is also my mission as proponent of these issues.

 

The protection PCB $149

The protection PCB w/ entire mods for 71/71A $449

The protection PCB w/ improvements 71B $199

The protection PCB w/ entire mods (including LiPo balancer for safety) for 71B $499

| 改造/保守 | 12:00 | - | - | pookmark |
DX200国内受注再開・恒常化

 表題の通りです。

1年半ほど前に下の記事を書きまして、有難い事に即埋まった後にはそれっきりで放置していた案件なのですが…

http://info.m-s-tech.jp/?eid=113

「こんだけ勿体ぶって、結局やるんじゃん」って話でも無いんですコレが。

この記事を出した後に、機械翻訳かなんかで読んだであろう中華圏・東南アジア圏からのオファーがポツポツとスポットでは入ってはいたんです。

「へー熱意すごいなぁ」と思いつつ、日本国内関係無いしと請けてはいたんですが、最近またHead-fiで書かれていたらしく、説明ついでに数年ぶりにスレに書いたりしちゃったりなんかして…

ただ、海外に出してるバージョンの内容は上のエントリの内容とは違っていて、要所は残しつつ簡略化されてる部分もちょいちょいあります。

なので結構値段は違っていたりもします。

 

Head-fiでも書きましたが、結局DX200/220にしろAMP基板にしろ基本的にmodとして世に出てるのって、コンデンサやオペアンプ交換してキャッキャウフフしてるのが大概で、私としてはやっぱりそれに加担したくないというのが今でも有ります。

DX200本体の元々抱えている問題点を直視してない所や、具体的なスペックアップをしてない所であったり、回路的・部品的に不合理なモノを付けて何やってんだろう?という面と、所詮半田作業代程度の仕事は請けたくなかったという所なんですね。

これを踏まえて、「実の伴った改造を提供する」というスタンスで、上のエントリや海外からのオファーを請けたりという事をやってきたワケです。

しかしここで改めてHead-fiで、DX200を請ける事が出てしまった以上は、「国内はダメです」とも言えなくなってしまいました。

そんなにドサッと来るモノでも無いしと、のんびり事を構えてはいるんですが…まぁそれでも後継機も出てるしと一時よりは落ち着いているだろうと判断した次第です。

 

 では本題として、前回のエントリの個体との差について

 ・本体電源周りの部品の個数やグレードが違います。

 ・あとは本体インダクタ制振部品が廃番で今後入手不能並びにキャッチオール規制(要は兵器転用可能素材)相当品なので略されます。

この2点です。

 

基本的に発注は本体+AMP基板(+AMP基板追加)という形で受けられます。

 

本体 ¥62,000.-

AMP1 ¥13,000.-

AMP3 ¥15,000.-

AMP4 ¥14,000.-

AMP5 ¥15,000.-

AMP8 ¥14,000.-

 

AMP7は二度とやりたくないのと、普通にGNDが危険な構造なので(未改造の段階で)運用する上でのリスクが高過ぎます。

マトモに動くようには出来ますが、4ch構造なのが災いして数字も酷いんです。

AMP9はやった事ないんで単純に分かりません。でも多分中身踏まえるとそこまで自由度はまず期待出来ないでしょうし、実装余裕としても制約が大きいでしょう。

 

取り敢えずは、こんな所で。

 

| 改造/保守 | 17:00 | - | - | pookmark |
AK製品全対象アップデート/電池分圧保護回路基板予告

 表題の通りです。

まず事の経緯を説明致しますと…

「AK製品の残留ノイズを如何に殺すか?」という原点に戻ります。

ボリュームを0にして再生ボタンを押してみれば、どんなものか分かるかも知れません。

SoC(CPU)の負荷やRAMとのデータのやり取りが増える一方、その分電源の負荷も対数関数的に増大し、第4世代の機種から大幅な電源強化がなされています。

大体の残留ノイズはその負荷上昇による電源からの回り込みも多く、改造する上でもそれを低減する施策をとってきました。

しかし例として内蔵RAMが容量満杯に近付くと、全部が全部ではありませんが電源に乗るノイズが顕著となり、かなり音質に対する悪影響が出やすい状況となる個体も一部であったりします。

その場合は個別に対応したりしていたのもありますが、その途上で革命的な方策をつい先日発見した所だったのです。

でもその結果、施工前後であんまり音の情報量に差があり過ぎてしまい…

「コレはやらないと怒られるレベルの差だ」

と判断するに至りました。

とりわけローの硬さ、上の潰れなさは一番判りやすい部分ですね。

 

 では何をやるか、大まかに説明します。

基本的に全ての市販されるDAPにはミュート回路が付いており、再生を止めた後に、アンプ回路と出力を切り離す役目を担っています。

AK製品の場合は電磁リレーによる物理的遮断ではなく、FETを用いた半導体リレーで出力を制御するのですが、それの制御を行う経路から電源のノイズが流入する事が元々判明しています。

改造する上でも手を入れて低減していた場所でもあったものの、今回の手法だと効果が覿面過ぎて音の上での全体的な解像度・情報量の底上げになります。

 

この場合、同じミュート機構を採用している対象となるものが「全AK製品」になってしまいます。

ハッキリ云ってアホみたいな施工数です。

施工も難しくはない内容なのですが、取り敢えず下記機種に絞る事としました。

 

AK240R・AK70改乙・AK70改二・SE100R・SP1000R・SR15R

 

お代ですが、¥8.5k/台、2台以上施工の場合¥6.5k/台とします。

 

 さて小ネタですが次のオハナシ。

所謂「電池分圧」のアンプは仮想GNDを使わなくて良いワケで、音質の上ではそれに対しては優位となります。

しかしそれと同時に、電池が片減りを起こした際に真っ先に数V単位の直流を出力に漏らし、イヤホン・ヘッドホンのボイスコイルを焼くという致命的な欠陥があります。

RSAのSR-71/SR-71A/SR-71Bがその代表例ですね。(71Bに至っては保護回路も無くリチウム電池直という無謀さ)

何がタチ悪いかと言えば…そのアンプ自体は壊れないという事でもあり、表面化しにくいという問題です。

最近ではアンプよりも下流の方が圧倒的に高いので、それによる損傷はユーザとしてはかなりの痛手となります。

私としてもこの問題は10年来言い続けてきた所でもあり、安心して運用する為に何が必要かと言えば、

「電池の片減りがどちらかの電池で発生した場合に、正負電源両方を遮断する機構」です。

目下、71Aやら他の電池分圧のアンプに付けられる基板を開発中です。

ユーザの運用方式も違うと思うので、使用する電池に合わせて、放電終止電圧をスイッチで適宜設定出来るようにします(変更も可)。

アルカリ乾電池・NiMH充電池・リチウムイオン充電池の3種の設定を予定しているので、まずこれで万全かなと。

目下試作段階に入っているので、完成の暁には別エントリで書く事になるかと。

現時点での予価として¥12〜16kの間になる予想で、71/71Aなら取り付けサービスも出来ると思うので、ご期待下さいませ。

| 改造/保守 | 12:00 | - | - | pookmark |
WM1A改/1Z改・ZX300改

 さてまずこの3機種ですが、表立っては受けない方針でした。

しかしここ最近、ちょいちょい問い合わせが来ていた案件ではありまして…逐一説明するのもアレなので、もう書いてしまおうかと。

 

云うまでもないですが、S-Master(CXD3778GF)を用いているデジアンです。

それこそ、1A/1Zに関して云えば元々ECPUテンコ盛りであったりしますし、物量への意識も元から相応に大きいというのは周知の内容かと思われます。それを踏まえて、じゃあどうするのよ?という話ですね。

なので基本的に関与する部分としては、出力のCRやインダクタの部分、更には電源周りの増強と高グレード化、GND周りの更なる低インピーダンス化、制振や線材交換、シールドの追加となるワケです。

デジアンに於いては、出力のLCRとデジタル電源の質で8割方決まると思っているので、寧ろそれらにしかリソースは割きません。

(ちなみにこの場合は高周波性能がモロにモノを云います)

ただ只管個人的な見解で理想的な性能を追求した、部品の編成としています。

やる事自体も、規模は違えど1A/1ZとZX300で各々同じです。

 

私としてもデジアンイジりなんてiQube以来ですが、結構楽しみながら作業ができましたね。

元々のこだわりが見える製品だからこそ、元の良さを活かした上で変化を付けてあげたいというスタンスです。

依頼者さんも出来に満足頂けたみたいで、ホッとしているのが個人的には正直な所なんですが。

 

まぁ多く語ってもアレなので、早速値段を書きますと…

 

WM1A  ¥80,000.-

WM1Z  ¥120,000.-

ZX300  ¥39,000.-

 

以上とさせていただきます。

 

| 改造/保守 | 16:00 | - | - | pookmark |
SE100R

 はい。ようやくです。いやはや難儀しましたよこの子。

何に苦労したか&フィーチャーすべきはどこかと云えば電源電圧なんです…

折角のSabreしかも9038ですから、やっぱり極力スペックは稼いでおきたいじゃないですか。

アナログ段の電源電圧が±3.4Vなんですが、正直ちょっと電圧としては低いし音も眠い…駆動力も万全とは云い切れない…

これがSabreの音か?と言われたらちょっと丸いし、「据置きじゃないしポタだし」ってのを酌んでも、描写・情報量不足なのではないかと云える感じがします。

何故電圧を低くしたのか?という理由は、云わずもがなのランタイム優先かと思いますが、ちょっと長く取り過ぎた印象があります。もっと情報量の暴力を浴びたいと感じてしまうのは私だけなのでしょうか…

電源電圧は無論パワーに直結する要素ですが、それ以外にもダイナミックレンジを大きく取り出す為…つまりS/N比を大きく取る為にも不可欠の要素です。

やっぱり第2〜3世代同様に±5Vは出してあげて欲しいなというところがあります。

更に云えば、折角高出力のOPA1688を出力に用いているんですから、その能力も極力引き出してあげたい所なのが心情です。

あとはローパスフィルタの設計もちゃんとしてあげさえすれば、のっぺりせずに距離の表現やらヴォーカルの浮き立ち方も全然違うんですが、「ちゃんとした値のコンデンサを入れてあげて欲しい(=ちゃんとした特性のLPFにしてあげて欲しい)な」とは第4世代以降よく感じます…部品単価もそんなに高くないのですから。

さて、I/Vに使ってるのがOPA1612で、多分AK70の調達分の残りなのかなという感じもしなくもない…

基本的にI/Vに用いるべきはJFET入力のタイプですが、多分これは実装との兼ね合いなんでしょうね、同じパッケージの他の選択肢として上位を取る場合はOPA2211しかないです。

JFET入力で同サイズとなると、どうしてもスペック上劣るものを選ばざるを得ないと思います。

なので現状としては1612はベストな選択肢と言えるでしょう。

それか無理矢理サイズの大きい(とは云ってもMSOPですが)OPA1642あたりを入れる事になりますが、実装する上で壊すリスクの排除が難しく、見送る判断をしました。

 

ということで、改造内容としては下記の通り

・アナログ電源電圧の上昇(±3.4V→±4.2V)、コレがやっぱり1番音質改善の幅が大きいと思います

・I/V抵抗のハイグレード化(箔は別途相談)

・LPFのハイグレード化&適正化(ちゃんとした減衰特性の3次ベッセルフィルタです; fc=105kHz)

・DAC電源の強化とノイズ排除

・CPUやデジタル電源の強化と物理的な遮蔽強化ならびにコイルの制振

・アナログ出力の適正化

 

手前味噌ではありますが、今回に関してはよくばりセットの様相を呈しており、苦労した分の仕事をしたと胸は張れるでしょう。

Rの名が付いてはいますが、このモデルに関して云えば改みたいに下位を設けずにR以外の選択肢がありませんでした。それほど手が掛かる子でしたので。(単純に改造の「しやすさ」・アクセシビリティーはトップレベルで楽ですが、手数が多いのです)

 

それを含めて、お値段 ¥130,000.- でどうでしょう?

私としては珍しく強気に、お買い得だと思っています…このUIでちゃんとSabreの音で駆動力もあれば、御の字以外の何も無いので(角痛いけど)。

| 改造/保守 | 15:00 | - | - | pookmark |
【常設】X10T改

なぜ?と言うかも知れません。

正直、私もやると思っていませんでした。この機種の改造。

 

何だかんだでこの稼業を今年で8年、更にはDAPの改造という元々ニッチな事を細々ながらやっておりますが、なかなかデジタル出しのみというこのありそうでなかったニッチな純トランスポートのDAPという存在はなかなかお目にかかる事はありませんでした。

しかし既に現実に存在しており…DAC付きポタアンの上流として、更には単体DAC+ポタアンの三段構成の上流として、ニッチではあるものの確実に愛好層が存在しているという本当にコアな製品として、生産が終了しているものの高頻度で運用され続けているというのが現況として存在します。

実際に機能としては単機能に絞った方が、余計な回路に電流も食われなくて済む事から音質的にも良いのは当然ですし、その運用スタイルに於いても、自作したデジタル同軸ケーブルを取っ換え引っ換えして遊んだりと「オーディオ的な楽しみ」の要素を多分に含みます。

 

一応私も単体DACを過去に出していた身としては、非常に興味をそそる存在であるのも確かで。

私が今後製品開発に携わる上でも、この純トランスポートDAPとして嚆矢となった製品からユーザー層の傾向と対策を知っておきたいですし、且つ自分自身としても「ユーザが何を求めるか」の勉強をして行きたい所でもあるのです。

なので、フィードバックはガンガンやって頂きたいですし、それが今後に活きる側面もあります。

 

単純にキッカケはとあるユーザさんから「やってくれないか」との引き合いがあったからなのですが、施工内容としては今までのDAPの改造と同様に、

 

・クロック換装

 まぁいつもの1ppmTCXOに換装して、ジッタ軽減と定位の改善を

・デジタル電源周りの強化と高品質化

 デジタル電源バスの回り込みノイズの除去と高調波低減をやります

 (何だかんだでコレが1番効きますし、一聴して判る情報量の増加と距離の表現の改善)

・物理的なシールド等の本体内干渉ノイズ対策

 

が主体となります。

如何せんこのニッチな製品の、更にニッチな要望に受け応えるワケですからそうそう数も出ないでしょう。

なので予め5台のみ(当初は3台のみのつもりでしたが)受注とします。

理由は単純にニッチですし、多く案件を抱えてもフィードバック対応の手間を踏まえると私としても手に負えなくなってしまうからです。

 

価格ですが、他の普通のDAPの施工内容を踏まえると、

正直本体と同じ¥29,800.-が頑張っても限界だと判断しています。

飽くまで「この値段でも良ければ」というスキ者向けのメニューでありますので、ご理解の程を何卒。

| 改造/保守 | 01:00 | - | - | pookmark |
SR15改・SR15R

さて夏が過ぎ今年も2/3が経過しましたが皆さん如何お過ごしでしょうか。

私は絶賛腱鞘炎でステロイドを打ちつつダマシダマシではありますが何とかやっております。

それにしたって発売当初からずーっと評判良いですね、SR15。

どうにも70にしてもコイツにしても、どうしてAKはエントリー(10万弱だけど)に本気を出してくるのか…?

諸般の事情により先にロールアウトしたSE100Rよりも先に、ラインナップに加わる事となりました。

しかしそれでも産みの苦しみが非常に大きかったのです。(腱鞘炎がひどかったとかさておいても)

何故ならば…? 単純に基板上の集積度が高く、改造する上でも周りの部品からの絶縁や間隔確保に時間と手間が掛かるからです。

なので、この手間暇の掛け方がモロに価格とラインナップに影響を及ぼす事となりました。

 

今回SR15で最もフィーチャーすべきは、DACに新しく採用されたCS43198で、シーラスロジックの最新鋭且つDSDネイティヴのハイエンドチップである事のみならず、それをデュアルモノ構成で運用している事が挙げられます。

他には、デジタル電源の容量がSP1000よりも大きかったり、CPUも全AKシリーズ中最高スペックで、それがUIのサクサクさやSDカードの読み込み速度向上などの足回りの強化に多分に寄与しているのが挙げられます(だからどうしてAKはエンt(ry

 

さて閑話休題…このDACチップの何が最も画期的かを説けば、チップ内部にチャージポンプ回路が内蔵されており、負電圧の出力が可能であるということです。

普通のDACチップは電源に+5V〜+3.3Vを採用し、デジタル区画とアナログ区画で別個に電源供給がなされ、大概の場合は出力にはアナログ区画電源電圧の半分の電圧を中心としてフルスケールの信号を出力します。

つまり解りやすく言えば、アナログ区画電源電圧が+5Vとして半分の+2.5Vの電圧を中心に±2Vの電圧が出力された場合、GNDの0Vを基準とすれば、+0.5Vから+4.5Vの電圧が出力から出てくる事になります。

言い換えれば、出力信号には絶えず最低+0.5V以上の直流が乗っており、このままアンプで増幅したところで直流が増幅され絶えず乗るとも言えてしまい、当然イヤホンヘッドホンは電熱線となって発熱し、ボイスコイルは焼かれてオシャカになってしまう事になります。

普通はそれを予防する為に、DACの出力に対して直列にコンデンサを挿入し、直流成分を遮断して、0Vが基準の-2V〜+2Vまでの純粋な交流に変換して下流に渡してあげる必要があります。

この直列に挿入されたコンデンサこそ、第1世代のAK100から連綿と受け継がれ存在した「カップリングコンデンサ」であり、音質上のボトルネックとなっていた部分でもあり、且つ私がAK70改乙で最も苦労し、F95で大損こいた苦い思い出の部分でもあります。

さてこのCS43198ですが非常に便利且つ優秀で、+電源のみしか供給されていないのに内部で負電源(GNDの0Vより低い電圧)を作れるDACチップなのです。

その結果として、最初からGNDの0Vを基準として±2Vの電圧を出力から出す事が可能で、カップリングコンデンサを抜きにした回路構成となっています。

コレは非常に私としても有難い…(切実)

 

じゃあその分施工も楽だし部品代安く済むじゃねえか!と思った所で、そんなに世の中甘かぁない…非常に部品間隔が狭く取り回しは最悪の部類でリスク高いです。

アナログ回路自体は殆どがAK70mk2を踏襲していますが、私が懸案としていたLPFの部分も治っており、ノイズフロアも低く「回路としても真っ当」だと思います。

なので、アナログ回路の施工方針はAK70mk2と同じで良いだろうと判断し、そこには何の苦労もありません。

しかし問題は、デジタル電源周りの施工です。これが非常に厳しい…ギッチギチなのです。

部品交換したりしても隣と干渉したり、結果ケーブルを這わせて遠回りせざるを得ない部分が多々存在し、施工する上で他の部分の倍の時間が掛かりました。

基本的に私の改造メニューというのは「本体価格の半分くらいで出来ること」を一定の基準としています。

よって苦渋の決断なのですが、アナログ電源部分の施工をオミットする事でそれを実現せざるを得ないと考えています。

その分、当初の想定の70mk2と同価格(¥58,000.-)よりも価格を下げる事にしました。

それでも「デジタル周りも含めてやって欲しい」という声も結局は出ると思います。なので少し価格は高くなりますが、そちらも用意する方針です。

 

ということで、

SR15改

バランス・シングルエンド出力の強化と高域の改善、全体の情報量の向上、上記の様にデジタル電源周りの施工を簡略化

SR15R 

バランス・シングルエンド出力の強化と高域の改善、全体の情報量の向上、定位と音場表現の正確性向上、デジタル電源周りの全施工

という棲み分けとなります。

 

音の傾向ですが、70mk2同様にOPA1688のクセはどうにも消しにくい所があり、下の硬さの主張をどう減らすか?が主眼となります。

如何に上の伸びを殺さずに、奥行きを出すか?

声は浮くんだけど、更にエロさを出すか?

下は量は出るけど、フォーカスを上げてを沈み込ませるか?

そこを踏まえて今回は組んだつもりです。

改にしろRにしろ、両者圧倒的に歪率は改善しているので、そこも是非聴いて体感してもらえればと思います。

 

肝心の価格ですが、

SR15改¥49,000.-

SR15R ¥66,000.-

そんなわけで、ここはひとつご理解とご容赦を頂きたいところでございます…

| 改造/保守 | 00:00 | - | - | pookmark |
【募集終了】えっ、ホントにやるの?(DX200

 前にtwitterでグチっぽい事を長々と書きまして(下記参照)、

ここでわざわざそれを改めて書く事でもないので割愛しますが、この中で高を括りながらに書いた「私が予め言明していた様に極少数で、ちゃんと回路全て含めてトータルプロデュースをせよ、というオファー」が実際に来てしまった、という誤算からのオハナシ。

 

言ってしまった以上はやるんですが、それでも継続的にメニューとしてやるつもりも無いので、(2台のオファーがあって)残りは3台しか受けられません。

何故ここまで頑ななのか?は、単純に私の今後の立場上の理由です。なのでiBasso関連での私の改造レシピはコレが最後になります。

前に書いたエントリにある様に、私は今後改造関連に関しては縮小させる指針を出しており、それに併せて件数あたりの単価も上がる事になります。それを踏まえての内容である事はご承知頂きたい所です。

 

 

 さて私がやるからには、当然AMPカードじゃなくて本体が目玉です。

大まかに言ってしまえばDX90改とやる内容は同じですが、実装可能な体積がDX90に比較すると非常に小さく難易度が上がります。

DAC以降のアナログ回路全てに手を加え、クロックの高速化といつもの電源強化、更にはDAC自身の電源の最適化を行います。

まぁしかし、元々のLPFの設計どうにかならんかったのかなと思いつつ。

音の変化は言うまでもなくDX90改同様に情報量の暴力で殴ってくるのは当然ですが、今回は所謂Paw改二丙以降の一貫したLPF設計による音場表現と距離感が付いてきます。9028の本気ってどんな音よ?と改めて考えさせられる面がありますね。

どうあれ未改造に比して抜きん出れる音に出来なければ、全く意味が無いのです。

 

回路規模を踏まえますと、本体で9万、各カード1.5万という値段になります。

でも5台分しかやらない上に、こっちにとっちゃそれに見合う内容が提供出来れば良いだけの事ですから。

元々こっちのロードマップ的にはやるつもりも全く無くて、今後忙しくなってくる状況で、別に出なくてもこっちは一向に困らない案件です…今さら値段で遠慮する気も無いので。

高い高いと言うのも簡単ですし、「どうぞコンデンサやオペアンプ交換で満足していて下さい」としか言えないですね…

| 改造/保守 | 18:00 | - | - | pookmark |
70改二だけじゃなくて。

 表題の通りですが、AK70mkIIは「70改二」と呼称し既に発売直後に実機は完成し、どのタイミングでGOを出すか色々決めあぐねていた側面があります。

元々、非常に価格帯に比してちゃんとしておりアナログ段は"ほぼSP1000"という造りですし、私としても手放しにマンセーしたい所はありまして。

また全段OPA1688で駆動力もあるのでローの主張の塩梅等の調整の難しさもありますし、ファームとの相性で結構印象の変わるところでもあるでしょう。

しかし実運用の中でどうにも気になる部分が出てきまして、そこの対処に時間を割く事になり、その問題自体の解決は簡単だったんですがその余波が想定よりも大規模になってしまいました。

何かと言えば、各方面で良い評価の多いバランス出力の数字が妙に芳しくないし違和感があるという状況で、最初は「イジって何かやらかしたかな?」と危惧したんですが、どうやらそうではなかったのです。

ここまで勿体つけて書く内容で恐縮なんですが、バランス出力再生時に「ホワイトノイズに似たノイズが乗る」という状況ですね。

(ボリュームを0にして再生ボタンを押す、というやり方で判断は容易)

 

70mkII元々の回路としても回路定数的にはSNRを意識して、それなりに熱雑音への意識もされた妥当な定数と思っていますし、特に奇を衒った所はありません。

AK70以降の「個人的に納得出来る回路」の延長で、SP1000に比して「DACが違う事によるDACチップ自体の駆動力の差をケアした回路」というのがmkIIでは採用されています。

しかしシングルエンドもバランス出力もIMD(相互変調歪み)が妙に乗る、という状況で…それ自体は発振でも容量を拾っているのでもなく、DACから乗っている成分ですからフィルタで解決すれば良い話です。

と言う事で、まず70改二の改善点としては「70改乙同様の部分に加えて、全般的なSNR向上(特にバランス出力)」であるという事になります。

ですから基本方針としては上も伸びるようになるし、音場表現も左右に広く距離感が判りやすくなるという70改乙同様の音作りは維持しています。

勿論70改乙最終アップデート同様にコンデンサは対策済ですし、デジタル関連の改善もされています。

ただ乗っているOPA1688特有のクセを低減する為の措置は腐心しましたねぇ…。

 

さて価格ですが元々¥53k程度を予価としていたんですが、上記の対策が付加された事で手間が増えてしまい¥5k程値上げする事になりました。

よりまして申し訳ないんですが、¥58,000.-とさせて下さい。

この差が目玉であると同時に、改善具合も判りやすいという所でもあるので何卒ご理解頂ければと。

 

 付随する話ですが、上記のノイズを消す事は原因自体の特定にさほど時間も掛からず数時間で終わったんですが、懸案なのは当該回路の部分が今までのAK製品で割と共通していた部分であった事です。

少なくともAK240・380・70と共通の部分ですが、ここまでその症状が顕著に出たのはmkIIが初かなと認識しています。単純にデュアル化してローノイズ意識の回路になった事でそれが顕在化してしまったとは思うんですが…。しかしその兆候は70の最新ファーム適用時から高能率イヤホンでは出始めていたと判断していました。(CS4398出力部との相性なのかなと現時点では推論出来ますが)

つまり同じ解決方法を適用すればその現象も抑え込める、とも言えます。

なので70や240で高能率イヤホンを運用していたりで、もしも気になるとおっしゃる方には朗報なのかしら?と思いまして。

よって今、70が落ち着き始め絶賛240祭開催中ではありますが、それが落ち着いて来年頭辺りから70改乙の上記適用も含めた措置を検討しています。

その場合、コンデンサアップデートやデジタルアップデートと統合して¥12k、単体で¥8k程度になるかなという目算です(確定ではないですが)。

しかしこのアップデート、ユーザごとの運用形態によって気になる場合とそうでない場合が結構差があるみたいで。

よってデフォでは搭載しない方針ですし、気にならない場合は特にわざわざやらなくても良いと思いますので、実運用との兼ね合いで判断されるのが宜しいかと。

ただ、今のデスマーチを諸々処理してからまた改めてアナウンスする事になると思います。

 

以上取り急ぎ。

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