一定期間更新がないため広告を表示しています
おはようございます。今日明日は大阪でポタフェスですね。参戦される皆様方のご武運を。
さて昨日発表の有った通り、AK120の発売日が来月15日となり予約も開始されました。
スペックとしては言うまでもなくAK100との使い分けと差別化に如何に特化するかが運用上のキーで、どこまで「直挿し」に対しての価値を見出すかが購買理由となるとも思われます。
目下当方としましては役得では有りますが先行試験用に評価改造用機を借り受け、実装と運用のテストを進めております。(これに関しては後述)
それにしても…受領してまずノーマルの状態での運用をしましたがやはりSNR+3dB(つまりDACを2パラで運用する事でノイズが1/√2、大体三割減る計算)の効果は数字以上に大きい。スペックシート上にも如実に出ていますが、まぁ一聴して「おっ」と判るレベルです(でないといけませんが)。直挿しでアンプ無しオールインワンで、という形での運用をする上ではDAPとしてかなりのレベルまで持ってきています。
しかし「直挿し重視」での運用を考えた付加価値の付け方としては、やはりもっと手を加えてあげたい所。折角定位や輪郭が一気に出たのだし、エロい息遣いとか、演奏者の手の動きに至るまでもっとしっかりと分かる様にしたら良いんでないのかと…値段なりの価値として納得できるんでないの?と。
そんな方向での改造ならば、こちらとしても非常にやり甲斐は有るワケですね。
と言う事で従来のAK100に対する改造内容の倍は手を掛けてやろうと決意した次第です。
それを進めるにあたり取り敢えずは開腹しましたが、いやはや8740を2パラにした回路は自分も手掛けていますがパッと見で思ったのは…
「ズボラしてねぇな…」
つまりどういう事かと言いますと、DACを2パラにした際の回路の組み方ですが二通り有りまして、部品点数が倍で実装面積を喰うものの飽くまで全信号を独立させて行くか、実装面積もパーツ点数も減らして小型化優先としてしまうか?という二通り。
AK120は前者できっちりやっとりまして同じ回路がつまり4つ入っています。後者の場合は前者と同じ面積を与えられた場合は、逆にパーツあたりに割ける面積を上げられるのでもっと精度の高いパーツや音の良いパーツを載せる事が出来ます。ポタの場合は設計思想上やはり引き算から始めなければならないのが悲しい所ですが、手をちゃんと込めているのはよく分かります。ハィ。
次はダンピングですね。3.3Ωです。さてこの抵抗値…ダンピングとしてはやや低すぎて中途半端ですし、「どうせなら何故最初から直結にしないのよ?」と思う人が非常に多いでしょう。普通に考えればそうです。やはり出力インピの高さはマルチドライバ機にとっては敵でしかありません。
しかしこれには理由がありました。(理由は言えるには言えますがさる理由で言いません、次のエントリで話す内容に関わってきます)
結果論ながら直結自体は可能ですし、勿論やっています。やっぱりこっちの方が音いいのでやるに越した事は無いという事で。
あとその他諸々、カップリングもトランスもクロックも施工可能なのは実証できました。よってメニュー構成自体はAK100を踏襲します。
しかし手数と部品点数の増加は先述の通りで、改造内容のみならず改造箇所も大幅に増えます。
AK120関連の価格予定ですが、AK120に対しての基本改造は¥37k。
オプションですがトランス搭載(T)はAK100同様の作業内容なので¥10.5k。
しかしクロック換装(C)ですがこれがやや実装も作業も面倒くさい事になってしまいまして値上がりは避けられず¥13.7k。
以上の予定です。
そのうえ、AK120に準ずる内容をAK100に対して基本改造として施工しても現行比で相応な効果が認められることもあり、こちらとしても頭を悩ませる結果に…差分だけ取ると¥6kって所でしょうか。
取り敢えずそのAK100の新改造をAK100改2(仮)と呼称します。改と改2の差は飽くまで現行に追加でイジる部分の料金上乗せなのでオーダー内容は排他的とはなりません。
既に施工した人への救済策としてはそのまま差額¥6kでの作業とする方針です。これに関しては後ほど追って情報を記載します。
また、現行の改造(¥21kの方)も選択肢に残す方針です。トランスポートとしての役割重視の場合に備えてですね。
つまり、AK100の改造ラインナップは2種類で¥21kの改と¥27kの改2(仮)という事になります。(ちなみにこれ以降、別バージョンの策定はしない方針です。ややこしくなるだけなので)
(※5/27追記)
昨日から延々と対処してまして齟齬が出にくい呼び方にすべきと判断し、
オーダーの際に間違わない様に下記の呼び方を推奨します。
AK100改 (既存ノーマル; 21k) / AK100改2 (新改造ノーマル; 27k)
AK100T (既存トランス; 31.5k) / AK100C (既存クロック; 31.5k) / AK100TC (既存トランスクロック; 42k)
AK100T2 (新改造トランス; 37.5k) / AK100C2 (新改造クロック; 37.5k) / AK100TC2 (新改造トランスクロック; 48k)
まずAK120関連の件に関しては以上です。
(※5/29追記)
AK100送付の際は、必ずファームを1.30にしてご送付下さい。
最近ややAK改の発送ペースが上がってきました。
そんな所でちょくちょく出始めたトランス搭載のAK100Tの話。
飽くまで元々はこれは裏メニューの扱いとなってまして、どうしてもと頼まれた際に出すオプションでした。
料金は+¥10.5kです。
高いですが、やる側としてもハッキリ言ってやりたくないレベルの細かく面倒臭い実装で時間を食う作業なので仕方ないですね。なので飽くまでそれをやる意味を見出せる方のみ施工するのが良いと思います。
内容は改に加えてS/PDIFの同軸出力にパルストランスを介在させDACの受け側のGNDと送り出し側AK100のGNDを分離、ノイズに強くなるだけでなく定位が非常に改善されます。
※ノーマル仕様とピンアサインが変わり専用ケーブルとなるのでご注意下さい。
次はそのケーブルの話題。
元々切り売りの同軸線でしかも75Ωとなると選択肢が少ないのがネックです。
スペック上たまたまそそったもので試した極地がかなり良く満足してしまったので、あまり他のものに対して食指が動かないのもありますがね…(極地ケーブル、売れている様で何よりです笑)
【俺用メモ】極地>藤倉179B/U>Belden 1695A>>FTVS-305>>>Gotham GAC1
というオーダー。
179B/Uと1695Aは曲や機材諸々で前後するものの他は不動。
他を考え出すと既製品をブッタ切ってやるしかなさそうです。機会があればグループバイみたいな事もやっても面白いかも知れません。
MBSE総箔化について。
一週間ほど前からtwitterでちょいちょい話はしてましたが、価格の交渉がまとまりまして人数によって変化があり30k〜35kになりそうな感じです。
あと4〜5人集まれば30kに抑えられるのが確定となります。
リードタイム4週間、これは0.01%なんでしょうがないですね。
(4/22追記; 人数集まりましたので30kとなりました。)
MB用の1ppmTCXO。
2個余ってます。10.5kで交換します。
(4/22追記; 売り切れです。)
どうやら、祭までにはAK100用の1ppmTCXO試作が間に合いそうです。
(実際商売とするかはまだ未確定ゆえ試作扱いですが)
(4/22追記; 量産にGO出ましたので続報は後ほど…)